8月から改装工事をスタートし、11月のオープンに向けて楽しみながら進めています。
落ち着いてその場の雰囲気を楽しんでいただけるような空間にするべく、
奈良県吉野にある徳田名木さんに、遊び心ある材木を探しに行ってきました。
いくつか素敵な材木を見つけ、次の日に早速合わせてみることに。
上は”神代けやき”と言って、1000年以上地中に埋もれて変色した欅の木。
下は”高野槙”と言って高野山と吉野にしか自生しない木。
檜風呂の檜よりも耐水性に優れるくらい貴重な材料だそうです。
どのように活かすかを大工さんと相談しながら決めていっています。
通常の材木と違い、固くて加工しにくく他の材木との接点の終い方など
難しい工程にもかかわらず、楽しんで考えてくれる大工さんに感謝です。
こちらは錆丸太。
伐採した丸太を、山の中で皮を剥ぎ、自然の中でカビを付着させ
錆びさせているそうです。
時間をかけてこの風合いを出している手間隙に愛を感じます。
元々この場所には壁があったのですが、
見通しが良くなるように壁を取り壊した分、耐久性が弱くなっており
耐久性を上げるために梁として加工して取り付けました。
昨今の古民家改装は、見た目を良くすることだけに特化して
民家の耐久性を無視した工事も少なくないのだとか。
経験豊富な大工さんから建築に関しても学ばせていただきながら
素敵な空間を作っていくことができ、ありがたいです。
11月オープンまであと1ヶ月と少し。
落ち着きながらも、味わい深い空間の完成を楽しみに待っていてください。